ISBN:4063710777 コミック 加藤元浩 講談社 2007/02/16 ¥420

★夏のタイムカプセル
記憶を思い出すというネタ。しかし、燈馬君、かなりのミスを犯しています。西丸の話を嘘であると言った根拠が「可奈ちゃんの記憶」なので、「可奈ちゃんの記憶」を取り戻すと言う主題と反してるんですよ。これを根拠にしちゃいけないんです。ストーリーの流れは綺麗なんですけどね。読者に公平にきちんと情報が与えられているのもよかった。

★共犯者
全体的な完成度はすばらしいんだけど、トリック自体に不確定要素が付きまとうため、これを失敗してしまうとそのままズルズル行ってしまうので、完全犯罪には程遠いのではないでしょうか。被害者がトリックにそのまま絡むというのは面白いのですが、危険度が高すぎるなぁ。

今回の2作は「ぱっと見良作なんだけど、よく見ると粗が目立つ」感じですね。

The music that I listened to for a good sleep last night:
“サウダージ”−ポルノグラフィティ from“PORNO GRAFFITTI BEST RED’S”
This’n’That
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