ISBN:4044292043 文庫 いとう のいぢ 角川書店 2004/07 ¥540

絶望先生のアニメよりも小説の感想を書くほうを優先するようになるとは、いよいよ俺も精神が不安定な状態になってきたか?それとも正常になっただけなのか?その答えは今週の金曜日にでも分かることだが。

さて今回は長編一本。登場人物の性格・設定が変わるというシリーズものの四巻としては標準的なタイミング。しかもその新しい設定が抜群に素敵且つ奇抜なんだから、いかに俺の喜怒哀楽が人並み以下だとしてもありったけの喜や楽を振り絞って、同じ夜長なのに秋とは別に「読書するのによい」というレッテルを貼られてもいない冬の夜を健康的な読書に費やすというのも、うちの祖母が作るお好み焼きが不味いのと同じくらい当然のことだ。てか谷川先生は多分、このSOS団の面子の内面を、完璧に見通してるんだと思う。だからその場に合ったセリフをその場に合ったキャラが喋るし、全然知らない男子生徒にいきなり飛び込まれて不意を突かれた女子文芸部員の長門はそのあと男子生徒に向かってあんな態度をとる。もしかしてこの設定を折込済みで全体のキャラ設定を行ったのか?と素人が慣れない手付きで根拠の薄い推察を語ってみる。

それにしても今回の長門は可愛すぎる。皆が挙って「俺の嫁」宣言を画面の下のほうで行うのもわかる。俺は釘宮様に調教されて女子のきつい態度に萌えを感じてしまう体質になってしまっているが、そうでなければ俺の嫁リストの一番上にこの対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースの名前を何の障害も無しに書き込んだだろう。それくらい今回の新・長門有希は魅力的だった。そうか、長門ファンはアニメよりも原作読んでる人か。それくらいでないとあのハルヒのラストのポニーテールに陥落しない人はいないし、アニメだけで長門と籍を入れたくなるにはほんの少し足りないと、主観的ながらそう感じる。客観的に語れと思う方もいるかもしれないが、残念ながら元からこのブログに客観性なんてものはないし、あったとしてもそれは俺が足りない語学力を駆使して大衆論を微妙にすり替えて語っているに過ぎない。そんなものを楽しいと思うのならさっさとブラウザの戻るボタンを押すか、自分ながら充実してると思ってるDNのブックマークで俺より面白い文章を書いている人のブログを覗くほうが有意義だろう。ああ、これも主観か。

とりあえずあとがきを読んで思うことは、俺が無駄に過ごした三年間の高校生活は決して帰ってこないって事だ。何でこんなに虚しいスクールライフを送らなければならなかったのか。それは語らずとも、だ。今気付いたけど、表紙の朝倉ナイフ持ってるな。そいつで俺を切り裂け。

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