ISBN:404429206X 文庫 いとう のいぢ 角川書店 2005/03/31 ¥540

明日明後日と学校。それが終われば、もう二度と高校に行くこともない。どんなにいい思い出がなくても、少しはセンチメンタルになる。そういや卒業式の日にクラスメイト全員で“旅立ちの日に”を歌うという寒い演出が用意されているので、個人で練習しておけというお達しが。ここは俺の本領発揮の場か。でもあのゴミと同一視はされたくない。

二作連続の中短編集。「ライブアライブ」「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」「ヒトメボレLOVER」「猫はどこに行った?」「朝比奈みくるの憂鬱」の五編。ところでPCで「憂鬱」と打とうとすると「ゆうつ」となっちゃうのは俺の人間力が低いせいか。

「ライブアライブ」:もちろんアニメでは一番好きなエピソード。アニメ版のほうが好きだけど、やっぱ最後のキョンのモノローグはいいね。

「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」:カオス、と説明するのは簡単だが、意外と文章だと、カオスなストーリーの内容は伝わりやすいけど、カオス具合の演出はちょっと弱くなるのか。まああの棒読み演技や映像演出を文字に起こすのも難しいだろうが。というかこっちが先なんだから、アニメ版のスタッフを誉めるべきなのか。

「ヒトメボレLOVER」:相変わらず嫉妬するハルヒは可愛えのー。最後のキョンと長門のやり取りから物語を作ったんじゃないか、と浅はかな推理。そして古泉はきめぇw

「猫はどこに行った?」:ミステリ好きの俺としてはぜひとも解きたかったけど、無理だった。まあ頭の全く働いてない夜中に読んだせいもあるかな、とか言い訳じみたことを言ってみる。

「朝比奈みくるの憂鬱」:見事なまでに次号への複線。ドジッ娘に燃えない俺としては朝比奈さんは守備範囲外なのだが、キョンに励まされて涙ぐむ姿には小動物的な可愛さを覚える。

日ごとに文章が手抜きになっていっているのは、画面の向こうのあなたの気のせいじゃないよ。

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